国産材を活用した避難所用間仕切りキット「災害用ログモジュール」

災害時に避難所で使用できる木製間仕切りキット

ここ数年、地震や台風などによる豪雨により避難を余儀なくされる事態に直面するケースが増えてきました。

都市部、山間部に限らずどこでも発生するリスクがあり、決して他人事とは言えず、今後は行政主導の対策に加え、企業や個人レベルでも様々な準備をしていく必要がありそうです。

よくニュースでも取り上げられますが、災害時に避難する避難所での課題として、「空間の確保」が挙げられます。

プライバシーに配慮した生活空間、着替えや授乳ができる仕切り、寒さなどを軽減できる壁などの環境を提供することが改善項目として重要視され、

段ボールや布を使った間仕切りに加え、最近では簡易テントのような専用製品も登場してきています。

今回、本コラムで紹介するのは、組立式の杉を活用した木製間仕切り。

製品化したのは、兵庫県で製材業を営む株式会社木栄さん。

商品名は「災害用ログモジュール」

主な特徴は以下の通り。

設営は、切り込みが入った杉の部材をかみ合わせるだけ。

基本パーツは計5種類。これを組み合わせることで、2畳ほどの個室が出来上がります。

直感的に組み立てられるシンプルな構造

連結も可能で、最低限の防音もできる個室空間が出来上がります。

布や紙製とは異なり、壁にもたれかかったりできるのもいいですね。

その他、ベッドなどにカスマイズすることも可能です！

避難所専用になると、その間の保管場所がひとつの課題になります。

この製品は、通常時はオフィス内の間仕切りや本棚などの家具用途などとして活用できるのもポイントです。

木材の活用出口にもなり、土砂災害の予防などの適切な森林管理にも貢献します。

また、杉本来の温かみや香りも避難所におけるストレス緩和には適していると思います。

組み方を少し工夫すると、、、、

子供たちが楽しめる迷路になったりします(^^)

災害用ログモジュールは、2019年度のグッドデザイン賞を受賞しました！

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シンプルかつ実用的な構造、木の温かみ、環境への配慮などが評価されての受賞です。

災害自体はないに越したことはないですが、有事の際にこうした製品が活用されるといいですね。