製品紹介2019.03.29
端材活用プロジェクト!!~製材工場の挑戦~
テーブルになれなかった端材を活かす
製材会社や木工工場では、日々木材の「端材」が発生します。
そうした端材は、更に粉砕されてバイオマス燃料になったり、養豚場の敷き藁として利用されたり、紙原料になったり、と様々な形で有効活用されるケースも多いですが、一方で廃棄されるものも多く存在します。
特に、家具などの木工工場で製品を加工する際に出てくる端材は、樹種やサイズも様々で、もったいないけれど仕方なく廃棄するということが多いようです。
ただ、端材とはいえ、もともとは長い年月をかけて育った立派な材の一部です。
何か、製品として活用していくことができれば、それが最もいいわけです。
そんな想いから、端材を活用するプロジェクトを推し進める会社さんがあります。
国内外より様々な木材を調達し、自社で一枚板を製材し、更にテーブルをはじめとした家具の製造も行う岡崎製材さん(愛知県)
同社の製材・加工工場では、お客様のオーダーに応じて長い板材をカットする際などに出てくる端材が日々生まれてきます。
サイズも樹種もバラバラの為、これまでは活用方法がなくて仕方なく焼却や廃棄処分されてきたそうですが、
現在では、「HAZAI project」と銘打ち、これらの端材を活かした製品づくりに取り組まれています。
端材を活用した様々な製品が誕生
これまで、カッティングボード、スツール、ブックエンドなどのアイテムをこうした端材を活用してリリースされてきました。
もともとの材料が厳選された良質の材ということもあってか、端材から生まれたものとは思えないような、とても素敵が製品ばかりです。
加工も、普段高級な一枚板テーブルや家具を製造する工場で、職人さんが丁寧に作り上げるものなので、クオリティも高いです。
端材ゆえに、形状も個々に異なるというのもいいですね!
これらの製品は、同社サイトでも販売されています。⇒ サイトはこちら
クラウドファウンディングにも挑戦!
更に、この取り組みを更に大きくしていく為に、商品開発をかけてクラウドファンディングにも挑戦されています。
新たなに手掛けるのは、アウトドア向けのカッティングボード。
コンパクトなサイズ(長さ20㎝x幅15㎝x厚み10~12㎜)で持ち運びしやすく、ちょっとしたものをカットしたり、そのままお皿として盛り付けるのに最適です。
一枚板テーブルに使用される高級な素材を使い、加工や仕上げにもこだわっているのでもちろん品質も最高級!
そして、なによりこれまで廃棄されてきた使い道のない「端材」を活用している点が素敵です。
クラウドファウンディングの詳細ページはこちら
※2019年3月20日(水)~5/30(木)まで挑戦しています!
端材の活用は、価値がないものを宝に変えるという発想になるので、誰もが取り組みたいテーマなのですが、これが簡単なようで実は難しい。
今回ご紹介した岡崎製材さんの取組みも、継続的に実施していくには様々な努力や工夫が必要なんだろうと思います。
でも、こうした取り組みが今後の木材業界のひとつの活路になるはずなので、注目していきたいですね!