現地レポート2019.11.26
一枚板の新たな探し方 ~Webで見つけて店舗で相談~
一枚板を探すときは、Web情報+実物確認がおすすめ
キバドットコムのサイトには様々な一枚板製品も掲載させていただいていますが、どうしてもWebサイトだけの情報で購入するのは抵抗もありますよね。
とはいえ、何も情報がない中で希望する製品を探すのも難しく、まずはWebサイトで気になる製品を見つけ出すという方法はとても意味があると思います。
その上で、必要に応じて実物を確認したり、加工方法を直接相談するという流れになれば、自分のイメージした以上の製品に仕上がっていくはずです。
今回、キバドットコムに様々な樹種の一枚板情報を掲載いただいている「KUKU」(福田工務店)さんの実店舗を訪問してきました。
知識がなくても入りやすい一枚板の実店舗「KUKU」
場所は、京都の北の方に位置する京丹後市。
工務店業と並行して、個人宅、店舗、オフィスなど向けにこだわりの一枚板製品などを製作しています。
実店舗は事務所横にある倉庫をリノベーションした形態で構えられています。
店構えもとてもおしゃれでカフェのような感じです。
扉をあけると、とても広い倉庫の空間内に、様々な樹種の一枚板が綺麗に並べて陳列されています。
通常、一枚板などを多く扱う材木屋さんを訪問すると、ちょっと雑多に積まれていて製品を吟味するのも難しい印象もあるのですが、
KUKUさんは写真でも分かるように、落ち着いた空間にあるせいか、ゆっくり見て回れる雰囲気があります。
加工済みの製品もありますが、基本的には仕上げも塗装もされていない原板が多いので、希望に応じた相談をその場でできます。
加工場所が併設されていて、加工の相談も可能
倉庫の隣には、加工工場があり職人さんの手によって、施工までを想定した加工をお願いすることができます。
もちろん、本業が工務店業なので近隣地域であれば施工まで依頼できます。
以下写真は、実際に作業場で南米産のクマルという木材を加工しているひとコマです。
以下は、同材料を実際に料理店のリニューアル時に施工されたカウンターテーブル。
長さは5mもあり、とてもお店に雰囲気に馴染んでますね!
Webでの出会いで、眠る材料が玄関の顔に。
一枚板の他にも、先日KUKUさんが掲載していたエンジュの柱材は、少し離れた長野県の施主様に納品され、玄関のポーチ部分に使用いただけました。
「設計・監理:里山辺設計室様」
槐は魔除けの木として古くから親しまれ、東北地方や飛騨地方ではこの木を玄関や門に使用する事で家に災い(鬼)が来ないようにしていたそうです。
また「延寿」という字を当てても読めるので、非常に縁起の良い木材として信仰されてきたそうです。
こちらの長野県のお宅でも北東(鬼門)の方角に魔除と福を呼び込むという縁起を担いでお使い頂きました。
全国各地には、こうした貴重で面白いエピソードのある木材が数多く眠っています。
探し手と売り手が出会う方法は限定はされますが、今後は様々な発信方法を模索していく必要もありそうですね。
KUKUさんが掲載している製品の最新情報はこちらから確認できます。