会社紹介2020.06.16
型を破った「ヒノキ枡」 ~デザイン溢れる雑貨&内装材~
ヒノキを使った代表的製品「枡」
お祝いの席などで振舞われる枡酒、枡の中に置かれたグラスになみなみと注がれる日本酒をいただく「もっきり」、
はたまた節分で活躍する豆まき容器、、、
ヒノキの枡と聞くと、そんな使用シーンが浮かびますが、もともと枡はお米などを量る日本古来の計量器だったそうです。
枡は、素材となる「ヒノキ」の一大集積地であった名古屋で盛んに生産されていましたが、明治時代に職人さんが岐阜県大垣市に移り住んだことをきっかけに、
現在に至るまで大垣市が枡の最大生産地になっています。
枡に使用されるヒノキ材ですが、当然節などのない部材が使用されるのですが、活用されているのは「端材」
つまり、森林資源の有効活用という視点からみるととてもエコな製品ともいえるのです。
まさにヒノキを使用した伝統品といえる製品ですが、従来の「枡」としての需要も時代の流れとともに変化し、製造メーカーも減少してきました。
様々な産業や製品において、同様に流れは少なからずありますが、そんな中、
「伝統を守りながら、新しい価値を生み出していく」チャレンジを進めるメーカーさんの取組を少しご紹介させていただきます。
「枡」の型を破った様々なアイデア製品
ご紹介するのは、岐阜県大垣市で1950年に創業して「枡」を専門に製作する大橋量器さん。
枡製造の伝統と技術を活かしながら、新しい枡の利用提案や製品開発を進める会社さんです。
同社が開発されている製品は、枡ではあるけど枡にあらず、という固定概念を突き破ったユニークでデザイン性にあふれるものがたくさんあります。
▼グッドデザイン賞も受賞したディスプレイにも使える素敵なすいちょこ
▼容器に水を入れるとヒノキシートが水を吸い上げるデザイン性溢れる加湿器
▼1mlしか入らないけど、通常の枡と同じ製法で作られた世界最小のミニ枡チャーム
枡を使った内装材ブランド「MASPACIO」
そして、ついに2020年には枡を内装材として空間を演出する新たなブランドが誕生。
木材を使用したアクセントウォールと呼ばれる内装材も増えていますが、枡を活用するという発想は枡メーカーさんならでは。
▼日本酒バーに活用された内装デザイン
▼枡をコンセプトにしたmasu cafe
枡のイメージを破った斬新な内装ですが、
立体的な枡がきれいに並ぶことで、非常に美しい印象が写真からも伝わってきます。
もちろん素材はヒノキなので、香りによるリラックス効果も期待できますね。
こんな空間で、コーヒーなどを飲んで日々の疲れを癒したいです。
もちろん、カップも枡仕様で (^^)
大橋量器さんがプロデュースするカフェ 「masu cafe」
店内には様々な形で枡が活用されたとても珍しい店舗です。
大垣市に行かれた際はぜひ立ち寄ってみてください!
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