現地レポート2019.03.20

伐採木の有効利用プロジェクト ~製材・乾燥編~

伐採木、製材・乾燥して再活用へ!

木材(樹木)は、森林の他にも、公園、街路樹をはじめ、家の庭、学校、工場の敷地内など、街中の至る所にあります。

それらは、工事関連や樹齢を重ねて老木となり伐採せざるを得ないケースなど、いろいろな理由で伐採して処分されています。

その中には、とても立派な材であったり、貴重な樹種であったり、そして所有者にとって思い出のある大切な樹木だったりも含まれているわけです。

 

今回、とある敷地内で伐採された樹木を処分せずに有効に活用されたいという相談をいただきまして、伐採木を引き取り、製材して再活用するというプロジェクトを進めることになりました。

対象になったのは、ケヤキ・サクラ・イチョウ・アカマツなど7樹種、計21本

中には、樹齢100年を超えるとても立派な材も含まれます。

これらの材を、広葉樹の製材・乾燥を得意とされているオグラさん(福島県南会津町)に運び、製材・乾燥を実施することになりました。

 

実際に運び込まれた伐採木。遠目からも、立派な材が多いことが分かります。

 

こちらは末口の直径が700㎜もあるケヤキ材

 

材料は、材の大きさや特性・利用方法なども考慮し、製材方法や厚みを決めていき、その後オグラさんの所有する製材機で1本ずつ丁寧に製材されていきます。

※写真は材はケヤキです。

 

とても綺麗で立派な板材が製材されました!

幅500㎜を超える一枚板です。

 

 

製材直後は、木材は水分をたくさん含んでいる状態なので、これから「乾燥」に入ります。

木材の乾燥には大きく天日干しで乾かしていく「天然乾燥」と乾燥機に入れて乾燥させる「人工乾燥」に分類されます。

樹種、使用方法などによって乾燥方法も様々ですが、今回の材料は、天然乾燥で一定値まで含水率を下げた後、人工乾燥で仕上げていく方法をとります。

 

前半は、天日乾燥になるのですが、木材は乾燥工程で「割れ」が発生していきます。

割れが発生すると、材の価値も下がるとともに、加工時の歩留まりにも影響するのでなるべく避けたい問題ですね。

木材のトリートメント作業

1)割れ止め剤の塗布

製材後の木材は、小口面を中心に割れやすくなるので製材後速やかに割れ止め剤を塗布します。

 

 

2)皮むき

板の耳(皮部分)を残して製材する場合、樹皮部分を剥ぐ必要があります。

なぜかというと、樹皮部分には虫が入りやすく、結果商品価値が下がってしまうからです。

手作業で結構大変なのですが、こうしたひと手間が大切なんですね。

 

 

3)桟積み(さんづみ)

樹種によっては、数日でカビが入ってしまうほどデリケートな為、製材した材はベタ積みするのではなく、桟木という乾いた細い角棒を板と板の間に挟み、板を重ねて積んでいきます。

これは、板どおしに空間をつくり、風通しをよい状態で天然乾燥を進めるために行われます。

桟木を置く場所も重要で、木口からの割れを防ぐため、木口ぎりぎりの場所(両端)に置くそうです。

 

桟積みされた材のイメージです。

この状態で、屋外でゆっくりと乾燥されていくのです。

 

さて、今回様々な樹種を製材しましたが、乾燥が完了するのは少し先になります。(厚みにもよりますが1年後あたりでしょうか)

もしかすると、伐採後に廃棄されたかもしれない樹木たちが、どういう形や姿で活かされていくことになるのか、今から楽しみです(^_^)

 

 

国産広葉樹を中心に扱うオグラさん

 

今回、製材・乾燥を実施いただくオグラさん。

同社は原木から販売し、その丸太を現地で製材してくれる少し特殊な製材会社さんです。

製材のアドバイスから、乾燥までの管理、更に家具などの加工も対応が可能で、工場と併設した店舗では各種天板材などの素材からカトラリーや家具などの最終製品も幅広く販売されており、個人の方でも気軽に訪問できますよ。

 

会社情報はこちら

 

道沿いの大きな看板が目印

 

店内には、一枚板や家具、小物品など多種多少に販売されています。

店舗奥では、多様な樹種の一枚板が出番を待って陳列されています。

 

 

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