展示会関連2018.10.07
丸棒専門工場が作る杉・ヒノキの丸太スツール(椅子)
丸棒加工工場が作る杉・ヒノキの丸太スツール
木材業界には、「丸棒」というカテゴリーがあります。(実際にそうした分類があるかは分かりませんが、、)
住宅などの建築材や家具などの木工で使用される木材が「四角」なのに対して、文字通り「丸(円)」なわけです。
需要としては、土木や造園用の木杭、土留め材や公園に使われる木製資材などが一般的で間伐材の活用手段としても注目されています。
全国各地にもこうした用途向けの丸棒を加工する工場はあるのですが、土木資材などの定型寸法以外の特殊な寸法(例えば太い丸棒)で加工できる会社は実は数少ない。
今回ご紹介する木原木材店(兵庫県)さんは、丸棒の一般需要向けの量産も行いますが、一方で、何に使うのか、、と思うような大径木(最大60センチ!!)まで対応ができます。
大径木も丸棒にできる木原木材店
実際に木原木材店さんで大径木を丸棒にする加工を見学させていただきました。
ちなみに、加工は丸太を回転させながら剥いていくロータリーレース方式で行います。
(※大径木以外の細い材などはまた違った加工になります)
機械にセッティングされ、樹皮から剥いていき、少しずつ指定直径に近づけます。
(この間、原木は回転しています)
ベニヤなどの合板品を加工する際も、同じようなロータリー方式で加工されますが、丸棒の場合は芯の方が製品になるので剥いた皮(シート)が製品になる合板とは逆になりますね。
尚、30センチ以内の丸太の場合は、鉛筆削りのような方式で加工する量産可能な方法となります。
その後、希望の長さでカットすると、年輪も綺麗なバームクーヘンのような丸棒になります。
座り心地もgoodな丸太のスツールが完成
こうして生産された丸棒材料を乾燥させると、、
はい、立派な丸太スツールの完成です。
実は、この丸太スツールは公園などの他、店舗や展示会ツールとしても人気があります。
直径や高さもオーダー対応できるので、椅子以外に店舗什器などにも使えそうですね。
近々、正式に製品としてリリース予定となりますのでお楽しみに!