茨城県で良質なヒノキ製材にこだわる野上製材所さん

最初に訪問したのは、2017年。

関東近郊で木工用のヒノキの調達先を探している際、別の製材所の方から紹介を受けたのがきっかけでした。

良くも悪くも、製材会社というのは地域密着型の商売形態が多いので、新参者への警戒はある程度覚悟するのですが、野上製材所さんはこちらが何者かも判然としない中でも丁寧に説明や工場を案内いただいたのを今でもよく覚えてます。

 

野上製材所さんでは、県内や隣県のヒノキを中心に扱う製材会社で、構造材や内装材から各種造作材まで幅広く扱っています。

量産型の高速製材と顧客の要望に応じた特注対応を両立して稼働している工場で、小ロットの依頼にも丁寧に対応いただけるのもとても助かります。

 

 

工場訪問レポート

野上製材所さんが工場を構えるのは茨城県の常陸大宮市。

茨城県の北に位置しますが、都内からでも車で片道2時間程度の場所にあります。

道沿いの「ひのき」と書かれた看板が目印です。

 

 

同社で扱うは主に八溝ヒノキと呼ばれる茨城・福島・栃木を跨る八溝山系で得られるヒノキ。

八溝地域は土壌や生育環境条件などより良質な針葉樹が得られる地域とされていて、その中から用途に応じた良材を厳選して調達されています。

 

 

 

2019年には、設備を新たに更新し製材スピードの高いツインバンドソーを導入、需要に対応する量産体制を強化。

すぐ隣には製材品の選別作業やモルダー加工などが可能な建屋が増設されました。

 

また、同社の特徴であるオーダーに応じた製材に対応する職人による製材設備も健在。

いわゆる台車と呼ばれる製材機で、経験と技術を活かした製材をされています。

 

オートメーションでどんどん量産されていく流れも見ていて面白いのですが、1本ずつ丁寧に製材されていく工程はとても魅入ってしまいます。

 

 

納期があればもちろん多様な条件に対応いただけますが、様々な寸法や品質の在庫も豊富で、短納期の相談でもいつも助けてもらってます（^^）

 

 

茨城県内には、特徴のある様々な製材会社がありますが、また次回レポートでご紹介させていただきます！