事例紹介2019.10.21
丸太のスツール、新宿通りへ
ヒノキの原木から丸太のスツールを加工
街を歩いていると、道沿い、公園、店内など様々な場所で木製のベンチや椅子をみかけます。
サイズや形、木材の種類など様々ですが、丸太をそのまま活かしたタイプも時々ありますね。
いわゆる丸太スツールや丸太椅子などとも呼ばれますが、年輪を活かしたスタイルというのが分かりやすい特徴です。
この丸太のスツールにもいろいろな種類がありますが、今回ご紹介するのは、正確な寸法で正円に加工する丸棒タイプの椅子です。
1.原木を選定
今回製作するのは、直径30センチ 高さ40センチのヒノキ製の丸太椅子。
用意したのは 直径34センチ強 長さ4mのヒノキ丸太です。
加工に入る前に、重心を考慮して、芯出し(回転軸決め)という作業を行います。
2.加工機で削り作業
丸棒専用の機械に原木を取り付け(両サイドから挟む)、機械を回転させて皮から削っていきます。
こけしの胴体部分をロクロで削り、丸くするようなイメージですね。
機械の大きさや、加工する直径は何倍にもなりますが、原理は同じことになります。
以下写真のように指定の直径の通り、正円の丸棒が完成です!
とても綺麗な仕上がりになりました~
3.カットソーで指定の長さにカット
丸棒に加工された材は、カットソーという機械で指定の長さにカットされていきます。
今回は4mの丸太を使用し、40センチの長さにカットしたので、仕上がったのは9本になります。
(計算上はジャスト10本ですが、機械の取り付け部分などもあるので1本減って9本)
最後にカット面の仕上げや検品をして製品は完成となります。
ヒノキ丸太スツールは、新宿通りへ
今回製作されたヒノキスツールは、東京都内の新宿を貫く「新宿通り」に設置されました。
喧騒溢れる都心部にて、ほっと落ち着ける空間が演出されております。
座った人々も椅子の製造過程まで思いを馳せる方は少ないと思いますが、
このコラムをみていただいた方に伝わると嬉しいです。
尚、直径や高さはオーダーでご注文承りますので、ご希望があればご気軽に相談下さい。