事例紹介2018.06.18
小径木も使い方いろいろ。丸棒として身近なところで活躍中!
バイオマス燃料だけじゃない。間伐材小径木の利用用途。
木材の利用において、当然ながら材の直径によって用途も変わってきます。
一般に住宅用の柱などを製材する場合、中くらいの太さを意味する「中目材」が主に使用されます。
サイズとしては、柱適寸材である末口直径14~18cm、それより太い20~28cmくらいのものが中目材に分類されるようです。
では、それを下回る小径木はどういった用途に使用されるのでしょうか。
最近では、バイオマス発電所の拡がりでそうした小径木はバイオマス燃料として
活用される流れもありますが、細い材は細い材なりにいろいろと用途があるのです。
小径木の丸棒加工会社 木原木材店
兵庫県を拠点に、昭和35年に創業して以来、土木用材をはじめ間伐材を活用した丸棒加工を主力事業にする木原木材店さん。
丸棒加工機を4台保有し、最小直径4.5センチから最大60センチの大径材までを丸棒に加工することができます。
今回、木原木材店さんからの情報をもとに、
一部ではありますが、小径木の利用シーンをいくつかご紹介させていただきます。
その前に、小径木が丸棒になる加工動画も参考まで。
小径木の使い道 ①【木柵】
文字通り、木製の柵。
意識して公園などを散策すると、かなり目にします。
川沿いや山道の転落防止柵などがその例ですね。
小径木の使い道 ② 【遊び・憩いの場】
小径木を使った丸棒用途として、建設現場や文化財の修復工事などで使用される「足場丸太」と呼ばれるものがあります。
こちらは平等院鳳凰堂の修繕工事現場の写真
一方で、最近では足場丸太を使って、遊具や店舗内装などとしても利用が増えているそうです。
以下の写真は、ティピーと呼ばれる丸太を円錐形に組んでいくインディアンテントや
リノベーション案件で使用されたパーゴラ(日陰棚)です。
その他にも、今流行りの高級キャンプ施設 グランピング などで、「遊び」を演出する利用用途もあり、
土木資材などの用途がメインではありますが、こうした新しいニーズを掘り起こしていけたら面白いと思います。
バイオマス利用も素晴らしい取り組みだとは思いますが、折角なら燃やさずに活用される場が増えることに期待したいです。
木原木材店さんのWebサイトはこちら