事例紹介2024.02.06
店舗用品もSDGsで。サスティナブルブランドのための看板・什器
「SDGsをしないと海外と仕事ができないんですよ。」
大手や上場企業にお勤めのかたであれば、うんうん。と頷く言葉だと思います。
これを裏付けるように、世界の金融市場でESG関連の融資出資額が全体の40%を超えたと2021年に大きな話題になりました。
サスティナブルであること、エシカルであることでお客様が「いいね」と共感して購入に至る。そんなエモ消費ともよばれる消費志向に近年注目があつまっています。
とくに30代-40代のミレニアル世代、20代前後のZ世代を中心に「SDGs」「サスティナブル」であることを理由にしてブランドを選ぶ。という傾向が強いと言います。
思い返しますと、2010年に世界的なマーケティングの第一人者フィリップ・コトラーが「マーケティング3.0」を発表したその内容そのままの世界がいままさに現実に。当時は、「いや、理想はそうだけど…」とちょっと疑い半分、そうなるのかな、という期待半分でした。
というわけで、今回はそんな環境配慮やサスティナブルであることが求められる環境経営時代にあって、店舗備品なんかのこまかなものだからこそ徹底的にこだわりたい!「細部に神が宿る。」と世界的な建築デザイナーのミース・ファン・デル・ローエも言っているので、徹底的にこだわるサスティナブルブランドのための店舗用品や販促用POPについて紹介していきます。もちろん看板も
店舗用品のサステナビリティとは?
店舗用品のサステナビリティは、店舗の隅々にまで環境への配慮と社会的責任を行き渡らせることです。
エシカルな商品として、海洋プラスチックをつかったバッグやリュック、海外の途上国で生産することで女性の社会進出を支えるようなアパレルブランド、サボテンなど資源の確保に大きな環境負荷のかかりにくい素材を用いたレザーシューズなど、販売するアイテムへサスティナブルなこだわりをもつブランドはここ数年とても多くなりました。
極めて個人的で主観的な観点ですが、こういった環境や社会への配慮がなされた商品やブランド、サービスは、いまは「すごい」「いいですね。」と
注目を集めることができると思いますが、いまの環境配慮やSDGs、ESG経営などが進んでいった世界では、それが当たり前の社会になる。と思っています。実際、サスティナブルブランドを作りたいので、看板を、商品の販促品をといったお問い合わせをよく受けます。
商品の素材や生産の仕組みがサスティナブルであることへこだわるだけでなく、販促品、ノベルティはもちろん、販促手法も「販売された売り上げの○%を社会的意義の活動のために寄付します。」といったエシカルマーケティングも増えてきています。ここ最近ではその流れが店舗の看板や販促POPと店舗用品や梱包資材にも及んできています。
商品やブランドに込めたサスティナブルのメッセージ・コンセプトを隅々にまで行き渡らせること、それが店舗用品のサスティナブル化です。
サスティナブルな店舗備品事例
こちらはこれまで、サインプラスにて制作してきましたお客様のサスティナブルな店舗用品の事例です。
那須ガーデンアウトレット様では、クレジットカードのお得情報をレジ横のPOPとして制作。
チェルシーインターナショナル様では、セレクトショップへ商品陳列を行う際に目を引くVMD(ヴィジュアルマーチャンダイジング)ツールとして大きな一枚板を制作。
Trunk(HOTEL)様ではフロントにてチェックインなどのお手続きをしている際にサービスしているウェルカムドリンクのメニュー板を制作させていただきました。
環境に配慮した看板・什器の重要性
「ただの木でつくった備品じゃん、なにがサスティナブルなの?」という声もあるかと思いますので説明いたしますと、これら事例に限らず私たちは国産の木。日本の木を使います。
今、日本の森では林業などの人の手がはらなくなって森が荒れてさまざまな問題がおきています。
下のイメージは、かつて日本の森の木が使われて林業などの人の手が定期的に入ってきた森と、現在の人の手が入らなくなった森のイメージです。
細く脆い木ばかりになった問題になっている森では、これまでは耐えられたような雨風に耐えられず土砂崩れの原因になったり、生き物も生態系や多様性が乱れてたべるものにこまって大きな街におりてきてニュースになったりしています。
私たちたちは、店舗用品やノベルティなどの販促品、記念品などで、日本で問題になっている木をつかった製品をつくり提案することで、この人の手を取り戻しています。
店舗用品や看板、レジ横販促POPなどで、わたしたちの木製品をつかっていただくことがこのアクションを強めます。
ブランドイメージとサステナビリティの相互関係
「お客様からそのブランドがいかに好意的に受け入れられるか?がとても大事。それをいかに増やせるかで成功するかどうかが決まる。」というのは苦境だったUSJを建て直した森岡毅さんの書籍「確率思考の戦略論」を読んだ最初の感想です。
マーケティングでもブランドイメージとして好印象をお客様に感じてもらうことが重要な要素となってきていて、その一つの軸となる企業のSDGsやESG経営、サステナビリティへの取り組みは切っても切り離せなくなってきています。
店舗用品の話ではありませんが、ある企業で原材料の調達に社会的な問題のある地域が原産地として含まれていて人権問題に発展。その結果、欧州を中心に不買運動につながり、企業の株価にも20%下落といったとても大きなマイナスの影響があったといいます。
SDGsアクションを「掲げる」というフェイズから「具体的な一歩、行動」が求められるフェイズに日本の社会も移行してきていると思います。
掲げたブランドイメージにあわせたサステナビリティの取り組みをいかに見える化できるか?それが「具体的な行動」といえます。
先にもあげた店舗備品など隅々にいたるまでサスティナブルの素材にこだわることもその具体的な行動としてお客様への接触回数を増やし、ブランドイメージとサスティナビリティをよくする相互関係を強くお客様のなかへイメージをづけることができるようになるはずです。
消費者が重視するサステナブルやエシカル
サスティナブルであることというと、海洋プラスチックを回収してリサイクルするものから、トラックの幌で捨ててしまうものを回収したバッグと私たちのように、国産の木や自然素材を用いること、途上国の女性進出の支援となるものなど、幅広く存在します。
消費者がそれらサスティナブルやエシカルアクションに共感を強く抱くのは、「なぜ」それをやっているのか?という動機と「どういうことを」やっているのか?という行動。そして「いつからやっているのか?」という継続の3つが揃っていることで共感を強く感じます。
- ・動機 … なぜそのサスティナブルなのか?
- ・行動 … こういうところに取り組みが見えます。という見える化
- ・継続 … 何年からやっています。
ちなみに、あたらしくサスティナブルやエシカルブランドを立ち上げる場合には、なかなかいつからやっています。という継続を情報として発信することはむずかしいので、動機と行動(全く行動しないのはさすがにまずいです。)にあわせて、それをやめない。諦めずに続ける理由や行動を通じて発生した困難をこのようにクリアしたなど本気さを提示できるとよさそうです。
SDGsな店舗用品のメリット&デメリット
さて、そんな具体的な一歩、行動の一つになり得る店舗用品のサスティナブル化について、やはりメリットとデメリットが存在します。
メリット
・顧客の共感と信頼の獲得
サスティナブル素材を使用することで、環境への配慮や社会貢献への取り組みを顧客にアピールできます。これにより、顧客の共感や信頼を獲得し、ブランドイメージの向上につながります。
・規制順守とリスク軽減
環境に配慮した素材の使用は、将来的な環境規制への適合やリスク軽減に役立ちます。法規制の厳格化や顧客の期待の高まりに対応し、企業の信頼性を高めることができます。
デメリット
・初期投資の増加
サスティナブル素材は一般的に従来の素材よりも高価である場合があります。そのため、初期投資が増加し、資金面での負担が大きくなる可能性があります。
・供給不足や品質の問題
サスティナブル素材はまだ一般的ではない場合があり、供給不足や品質の問題が発生する可能性があります。素材の安定した供給や品質管理に課題が生じる場合があります。
私たちの木を用いた店舗備品や看板の場合、どうしても木という生きている素材を用いることから木目や木の色味は完全に同じというわけにはいきません。むしろそのバラバラさを良さとして認識していただけるか?がポイントになります。完全に同じ色味、表情でとなると塗装をしたりなどで対応は可能ですが、それですと既製品に比べてコストが上がってしまいます。
ただ、木の特性として木の香りは長時間つづき、弊社のショールームへお客様がこられると「木の香り!」「森の中にいるみたい。」と言っていただけます。木の香りは木が生きている証でもあります。そういったコントロールしにくいことをむしろ「良い」と感じるアウトドアや自然志向、環境が好き、アウトドアが好き、オーガニックがいいといったお客様にはかなり前向きに受け入れていただいています。
商品紹介:サスティナブルブランドの店舗用品に
店舗備品にもたくさん種類があると思いますが、今回は看板や什器、販促POPなどは除外して、商品陳列、VMDに特化して商品を紹介していきます。
リングディスプレイ…エシカルジュエリーのVMDに
ここ数年、とくに注目をあつめるエシカルジュエリーやアクセサリー。
ジュエリーやアクセサリーの原石は、ダイヤモンドに代表されてともて価値が高いものです。そのため、資源のある地域をめぐって紛争などがおきることがありました。
そういった紛争地域ではない産地にこだわることや、採掘に不当に安価で労働を強いられる労働者がいないか?児童労働などがないか?といった人権への配慮がなされたブランドが多いです。
そんなブランドのVMDや商品陳列におすすめなのが、このリングディスプレイ。
国産のヒノキを用いていて、先にあげた森に人の手を取り戻して森の環境を取り戻すサイクルにつながります。また、ヒノキがもつ白さが商品をシンプルに包み込んで、アクセサリーやジュエリーの良さを引き立てます。
ハンドメイドでアクセサリーやジュエリーを作っている方でマルシェイベントに出店されるときにもおすすめ。2024年2月現在の価格帯としては、500個制作で1個あたり270円 税込合計149,820円となっています。
もちろん500個ではなく、もっと少ない個数で例えば100個つくるといったことも可能です。
ちなみに、こちらは木の光合成による炭素固定で500個注文いただいたら38.3kgのCO2を大気中から削減することに貢献します。
サスティナブルブランドで商品単位でこういったアクションをされているところはいくつか見られますが、店舗の陳列やVMDに至るまでおこなっているところはまだ多くはありません。
商品のお見積もりや、この形をこうかえたいんだけどといった商品のサイズなどのカスタマイズなどのお問い合わせは下記のお問い合わせから
また、具体的な金額を知りたい!ということでしたら姉妹サイトWood+にて見積もり金額が簡易的に確認できます。こちらから確認ください
カードディスプレイ…レジ横POPとしてアップセルに
こちらは、陳列什器や商品什器というよりは、レジやフロントデスクのキャッシュレス端末の横などにおいて、ついで買い(アップセル)の誘導に用いたり、カードを持って帰ってもらったり複数のQRを読み込んでいただくツールにおすすめです。
セレクトショップやブランド旗艦店のレジ横においても違和感のないシンプルなデザインと表情でブランドイメージを崩さないだけでなく、木をつかうことのエシカルさや先にもあげた木の光合成での炭素固定でCO2を削減する力とサスティナブルの取り組みも自然に伝えることができます。
価格帯は、こちらは500個で1個あたり220円 税込123,640円となります。
炭素固定量については、500個で21.5kg
全国に店舗のあるようなブランド、セレクトショップをはじめパーソナルジム、ヨガスクール、美容室などのサスティナブルブランドにおすすめです。商品のお見積もりや、この形をこうかえたいんだけどといった商品のサイズなどのカスタマイズなどのお問い合わせは下記のお問い合わせから
キートレイ … カーディーラーや航空会社のサスティナブルの取り組みに
サスティナブルなブランドということで、ここ数年自動車関連産業では脱炭素、カーボンニュートラルが大きなテーマとなっています。
欧州では、完全EV化を取りやめてバイオフューエルなどを用いる前提で内燃機関(ICE)も認める方針となりましたね。
そんな自動車ブランド、カーディーラーでのサスティナブルブランドやサスティナブルラインナップ向けのイベントや市場受け付けの店舗備品やイベント備品におすすめなアイテムになっています。
写真のようにキートレイとしてお使いいただけますし、その流れで企業のCSRや脱炭素の取り組みをメッセージとして伝えられます。
ちなみに、企業やブランドのロゴを入れてつくることができます。
500個で1個あたり568円 税込317,680円となります。
脱炭素の固定量は47.9kgです。キートレイの相談は、下記のお問合せにキートレイを店舗備品で考えています。とお問い合わせください。
決済ブロック… カード会社やキャッシュレス決済のオプション表示に
お問い合わせいただく内容としては「レジの横に置いてあるキャッシュレス決済やカード会社が書かれているアレ」です。
ここ数年一気に進んだキャッシュレス決済、いまや対応していないことで機会損失が出るレベル。
ただ、導入した提携会社の表示リストだとアクリルやプラスチック、ひどい時にはデータをダウンロードして印刷、それをスタンドや壁に貼り付けで表示してください。というものが多いです。
細部に神が宿る。の観点でサスティナブルブランドやおしゃれなセレクトショップであればあるほど、こういった店舗の備品、用品にこだわりを持ちたいと思われるはずです。
写真のアイテムは、木がブナで高級感を演出。(白い雰囲気がよければヒノキでもつくれます。また、価格も少しさがります。)
500個つくったときに1個あたり800円前後で制作可能です。
ちなみに、もっと多くの支払い表示にしたい、店舗名を入れたい。ブランド名を入れたい。ちょっと加工してポストカードスタンドとしても機能するようにしたい。といったカスタマイズにもしっかりと対応しています。
まとめ
サスティナブルブランドの環境や自然への配慮がブランドとしてのこだわりのメーカー様のための店舗用品でした。
私たちの商品はロット数の制限があるため一個二個だけのような買い方はできません。
ですが、そのかわりにここの形を変えたい。大きさをもう少し大きく、小さくといったカスタマイズにしっかり対応できます。
では、最後までおよみいただきありがとうございました。
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